社長便り
社長便り Vol.18
ものづくり企業の特権
2020.06.29
コロナ痩せでしょうか。体重がここ3カ月ほどで3キロほど減少しました。原因は外食の機会がなくなったことに他ならないでしょう。
趣味のワインも自宅飲みを続けていると自然とその量も減っていると感じています。外食産業は売上の落ち込みが厳しい状況ですが、おいしいワインを供してくれる世のソムリエ達も同じでしょう。応援したい気持ちでいっぱいです。
プロ野球の無観客試合も、打撃音や選手の声がダイレクトに聞こえて別の迫力がありますが、声援がないとやはり物足りなさを感じてしまいますし、芸人の漫才も観客への掛け合いがなく一方通行で話していて、どことなく盛り上がりに欠けているようです。これも仕方のないこと。生活の有り様が変化する時期なのですね。
さて、オルディではなるべく密を避ける試みを継続するものの、社員たちを執務室に戻し、どのように守るかが課題になっています。
終息が見えないなか、多くの企業がどの程度予算を掛けて、どこまで、何をするのか、思案していることだと思います。第2波以降を考えるとしっかりとした施策を打っておくため、各デスクの対面(前方)と両横を樹脂板で仕切ることにしました。執務室のデスクにピッタリと採寸された樹脂板をオーダーし、随時入荷、設置しています。今は会議室とに分かれていますが、なるべく早めに自分のデスクに戻り、社員が苦痛なく職務に遂行できるようにしていきます。樹脂板の入手は業界全体で在庫がひっ迫し通常のものでも入手が困難ななか、後付けとは思えないようなレベルに加工されたものが随時設置され、オフィスの快適性を保ちつつ感染対策にもなっています。
当社では、先月よりセパレートタイプの防護ガウンを生産、出荷していましたが、手袋生産のために入れる大型機械を用いて、より安全にお使いいただけるよう新たに一体型ガウンの生産に向け進めています。金型を製造ラインに乗せ、8月頃より製品の販売を行う予定です。
短期間で消費傾向に沿ったものづくりが可能なのは低コストで、様々な形に可変する優れたポリエチレンを使用していることや国内に製造設備を持つ当社の強みです。
国内で培ったものづくり企業とのつながりと加工技術が、自社の身を守る手段となっています。まさにものづくり屋の特権と言えるでしょう。子会社ケイエスケイ・システムに蓄積される技術力は、どのような情勢においてもオルディが今後も生き残ることができる礎のひとつとして貢献していくでしょう。