社長便り
社長便り Vol.24
2020年もあと少し
2020.12.25
これまでオルディは製品開発・製造・品質管理・物流・販売支援のトータルサポートが出来ることを強みとして歩んでまいりました。分散型の営業にはお客様や社会情勢の変化への柔軟な対応が求められるため、社員には大きな負担をかけてしまっています。しかし、このコロナ禍は様々な当たり前だと捉えていたものを大きく変化させました。変化への対応は今後益々加速しなければならず、積み上げてきた経験が役に立っていると感じています。何事にも前向きに捉えて対応していきます。
かねてより、環境への配慮を経営課題として掲げてきました。今年夏より準備していた循環型社会の実現を業務提携により実現させました。18世紀半ばに起きた産業革命以降、「大量生産・大量廃棄」型は生産から消費、廃棄に至るまで一方通行のビジネスモデルでした。これでは資源の枯渇は免れません。そこで、使用済みプラスチック製品を回収し、それを利用した再生原料からなるプラスチック製品の開発から流通までを行う資源循環の輪を構築します。リサイクルには、均一素材ではなければ扱いづらい、回収した廃棄プラスチックを動かすには相応の輸送コストとエネルギーが必要、といった様々な障壁がありました。これを、国内30ヶ所以上の回収拠点を持つパンテック社が持つネットワークにより、素材均一化と再生原料の運搬にかかるコスト問題を解決しました。サーキュラーエコノミーシステムの構築は、ものづくり企業であるオルディが出来るSDGsへのアプローチのひとつであり、私自身、次なる経営戦略として大きな期待を抱いています。
また、きれいな町大阪を目指す大阪市の呼びかけに賛同し、12月9日に「大阪市一斉クリーン大作戦」に参加しました。本社より若手を中心とした18名で御堂筋付近を主として清掃しました。回収したゴミの半数以上がタバコの吸い殻という内訳です。人通りの多いところにゴミは溜まるものと思っていましたが、意外にも裏路地や小道といった人目の少ない街路樹などの物陰に多く捨てられていました。良心の呵責からでしょうか。見えないところに隠れて捨ててしまうのでしょうね。
年末にかけて御堂筋は幻想的なライトアップが見られます。夕暮れになると私のデスクから眼下に広がる風景は美しいものです。清掃した日の御堂筋は、心なしかいつもより一層美しくみえました。